【2026年最新】東京圏に外国人が16,000人超の転入超過|地方流出が止まらない理由とは

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【2026年最新】東京圏に外国人が16,000人超の転入超過|地方流出が止まらない理由とは
2026年時点:公表済み統計(2025年結果まで)

【2026年最新】東京圏に外国人が16,000人超の転入超過|地方流出が止まらない理由とは

総務省「住民基本台帳人口移動報告」によると、外国人の都道府県間移動で東京圏は 2024年:16,506人の転入超過(過去最多)を記録し、2025年:10,796人へ縮小しました。 それでも都市部が人材を吸い上げる流れは続いており、地方は「採用」ではなく「定着」の設計が問われています。

1. 東京圏の転入超過が示すもの

東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)は、外国人の都道府県間移動で大きな転入超過を維持しています。 2024年にピークを迎え、2025年は縮小したものの、プラスであることに変わりはありません。

東京圏(外国人移動者)転入超過 前年差 3大都市圏(外国人移動者)転入超過
2024年 16,506人 +4,793人 8,372人
2025年 10,796人 -5,710人 8,901人
0 8,000 16,000 (人) 2024 2025 16,506 10,796
図:東京圏(外国人移動者)の転入超過(2024→2025)
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2. 地方から人が動く3つの理由

地方から都市部へ人が動く背景は、賃金だけではありません。教育機会や人的ネットワークの厚みも、移動を後押しします。

要因 都市部が有利になりやすい点 地方が取り得る対応
賃金・手当 基本給だけでなく、手当・昇給の選択肢が多い 資格手当・住宅補助・交通費など「可処分」を設計し直す
教育・学習 日本語学校・専門教育・研修機会が集中 自治体施策+社内学習枠で学習が続く仕組みを作る
ネットワーク 同郷コミュニティが厚く、求人情報が集まりやすい 地域側のコミュニティ支援と、相談導線の整備で孤立を減らす
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3. 特定技能・制度変更が与える影響

人材の移動に影響するのは、賃金や生活環境だけではありません。就労制度の運用も、転職や転居のしやすさに直結します。 採用後の定着を考えるなら、制度の前提を踏まえた「辞めにくい」ではなく「辞めたくない」設計が必要です。

企業側が準備しておきたいこと

  • 入社後3か月の生活立ち上げ(役所・医療・銀行・住居)を社内手順にする
  • 日本語学習と資格取得のロードマップを提示する(手当・昇給条件もセット)
  • 相談先を「社内」「社外(自治体・専門家)」の2本立てにする
制度情報(一次情報): 出入国在留管理庁(ISA)公式サイト
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4. 地方が取るべき定着戦略

地方が都市部と同じ給与水準で勝負するのは簡単ではありません。その分、生活の安心とキャリア形成をセットで整えることで、 「ここで続けたい」と思える環境を作る余地があります。

戦略 具体策 狙い
生活の安心 住居支援、手続き同伴、多言語/やさしい日本語の案内 初期離職の低減
学習の継続 勤務計画に学習枠、オンライン教材、学習支援手当 業務定着と成長実感
キャリアの見える化 資格→手当→役割拡張→リーダー育成の段階設計 転職動機の弱体化
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5. 静岡県:受入と定着の支援を“仕組み化”

静岡県は、外国人材の受入から定着までを支援する相談窓口事業を整備し、出張相談会や専門家派遣、セミナーなどを組み合わせています。

施策 内容(公式記載) 企業にもたらす効果
相談窓口 対面・電話・メール・オンラインで相談 採用・労務・生活支援の詰まりを減らす
出張相談会 県内4地域で開催(年10回) 相談へのアクセスが上がる
専門家派遣 社労士を派遣(年25社以上) 就業規則・手当設計まで改善できる
セミナー 県内3地域で開催(年6回)※オンライン併用 現場の受入スキルを底上げする
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6. 群馬県:無料相談会で受入の不安を減らす

群馬県は、外国人材を採用したい企業や定着に悩む企業に向けて、行政書士による無料相談会を案内しています。 オンライン相談と対面相談が用意され、在留資格、採用、定着のポイントまで相談対象に含まれています。

施策 内容(公式記載) 企業にもたらす効果
外国人材受入れ相談会 行政書士に無料で相談(採用〜在留資格〜定着) 制度面の不安を早期に解消できる
相談形式 オンライン+対面(群馬県庁) 参加ハードルが下がる
制度変更の相談 育成就労に関する質問も受付 運用変更への備えが進む
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7. 企業向け:定着を上げる実務チェックリスト

定着率を上げるための作業を、時期ごとに整理します。社内手順書や求人票の改善にも転用できます。

タイミング やること 見たい指標
入社〜1か月
  • 役所・銀行・病院・携帯の手続きを支援する
  • 生活ルールを「やさしい日本語」で渡す
  • 相談担当(社内)と外部窓口(自治体/専門家)を決める
1〜3か月離職率
3〜6か月
  • 日本語学習の時間を勤務計画に組み込む
  • 資格取得の道筋と手当・昇給条件を提示する
学習継続率/受験率
6〜12か月
  • 役割拡張(業務範囲)を段階的に設計する
  • 面談を定期実施し、困りごとを早期に拾う
1年定着率/昇格者数
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8. まとめ

東京圏への集中は、賃金差だけでなく、教育機会やネットワークの厚みも背景にあります。 地方が取り得る現実的な道は、生活支援とキャリア形成をセットにし、自治体施策も活用しながら「続けられる環境」を作ることです。

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※本記事は特定ニュース記事の文章を転載せず、総務省統計局・自治体公式ページの公表情報をもとに独自構成で作成しています。
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